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ユース語り部が持つ心のケア「力」& 防災教育推進「力」向上事業 :「時間をつなぐ」語らいの場(神戸)

 阪神・淡路大震災から28年、東日本大震災から12年、それぞれの地域で震災を語り継ぎ、防災教育に取り組む方々が集った「時間をつなぐ」語らいの場を、1月22日(日)14時から16時30分に、兵庫県民会館で開催いたしました。
お互いが安心できる語らいの場にしようと、最初に参加者約30名(対面・オンライン)が、それぞれ2~3分程度で自己紹介をしました。様々な年代、様々な経験を持つ方々が、これまでどのように震災と関わり、これからの防災教育や語り継ぎをどうしたいと考えているのかが共有されました。

 今回の語らいの場の主役は、清水葉月さん(一般社団法人スマート・サプライ・ビジョン)です。宮城県石巻市から遠路はるばる神戸までかけつけてくれました。高校生のころに福島県浪江町で東日本大震災(地震と原発事故)を経験し、被災体験を話せるようになったきっかけや、語りづらさを乗り越えた同級生たちとの対話の場、大学卒業後に関わり始めた石巻での子ども支援の実践を通して、現在の若者たちとの語り部活動に至るまでの変化と語る意味などを語っていただきました。

 清水さんにきりのよいところまで語ってもらい、その語りに誘発されるように参加者も語りだし、清水さんに気持ちをきいたり、共感を声に出したりする。一方的な語り部ではなく、お互いに語らう関係です。こうした語らいのスタイルのほうが安心して話すことができ、集まった皆さんの視点から気づきや新たに考えるテーマを得ることができます。話し手と聞き手とを分けるのではなく、お互いに語り合うことで、さらに話が深まるのが語らいの場であると感じました。

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